ワ ーケーション?耳慣れないかもしれませんが、ワーク(仕事)とバケーション(休暇)をかけ合わせた造語です。「働くことの価値観」の変化に伴い、ワーケーションという考え方が浸透しつつあります。
コロナの関係で外出もままならず、会社へも行けなくなってしまった2020年。最初はリモートワークなんて言ってオフィスから隔離され在宅勤務に、、、
並行して、情報通信技術(ICT)を利用し、時間や場所にとらわれることなく柔軟な働き方を!として注目を集めたのがテレワーク。
そして最近では、テレワークから派生し、仕事に休暇をかけ合わせたワーケーションって感じで移り変わってきました。
「GOTOトラベルで感染拡大か?」なんて言われてしまうと、ただ遊びに出かけるのは難しい世の中になってしまいました。せめて仕事のついでに観光もどうぞ!的に政府は考えてワーケーションを推進しているなんて皮肉めいたことを言う人もいます。
でも、多くの宿泊施設、飲食店、商店を抱える千曲市では観光客激減は死活問題。お客様にお越しいただかなければどうしようもありません。今回は期待が高まる、魅力あふれるワーケーションを温泉付きでプチ体験してきました。これをキッカケに是非千曲市に訪れてもらいたいものです。
ノマドワーカー的な働き方
観光業に携わって以来出張も多く、ノートパソコンとスマホ+Wi-Fiさえあれば、どこでも仕事ができる状態にしてきたので、今回のリモートワーク、テレワークにはいち早く対応できました。
自宅も事務所化していますので、どこにいても同じ条件で働けています。なので仕事もプライベートもボーダレスになっているのが現状です。コロナ時代の働き方にマッチしているような、、、いいのか悪いのかは別にして。
コロナが変えた働き方
こんな働き方なんで無駄な時間は過ごさなくなりました。はかどらないのに無理やり机に座っていることもなくなりましたし、逆に気合が入っていれば時間を忘れて何時までも働くこともしばしば。
出来高で仕事ができるので、時間管理ができる人には、いいシステムだと思います。
リモートワーク:オフィスから離れて仕事をすること。主に「在宅勤務」のこと。
ノマドワーク:オフィス以外のさまざまな場所で仕事をすること。
どれも、オフィス以外で仕事を行う働き方を意味しています。今までもあった働き方の考えですが、コロナによって一気に働き方改革が進みました。
働き方だでなく余暇にも影響
そして現在では、仕事と休暇をつなげたワーケーションに。出張先の観光地に家族を呼び寄せるなどして、仕事と休暇を連動させる動きが増えてきました。
しかし、働き手にとっても、会社側にも不満はあるようです。
働き手からすると
「せっかくの休みに仕事なんてやりたくない。休みにパソコンを開くのもイヤなのに、Zoomで上司の顔なんか見たくない」みたいな否定的な意見もあります。
一方で、2泊3日の日程で旅行を組んでいたのに1日だけ会議が入ってしまった。という人は昔だったら旅行全体をキャンセルなんてこともありましたが、現在ではその時だけZoomで参加なんてこともできるようになりました。
会社側は
会社側とすると、目の届かないところで、どうやって管理するの?とか、温泉に入ってホントに仕事になるの?なんて言葉も聞こえてきます。
実際にワーケーション体験者からは、リフレッシュでき新たなアイデアが生まれたとか、家族サービスもできたことで後の仕事のパフォーマンスが上がった。との声がありました。
私が言うのもなんですが、家族との関係が良くなれば仕事に打ち込めますもんね。
千曲市のワーケーション
数々の働き方の設計を行ってきた株式会社ふろしきやと第2種旅行業登録の一般社団法人信州千曲観光局が協力して新しい働き方に取り組みたい企業などに対し、多様な働き方を体感できる「団体ワーケーションプラン」を提案しています。
コロナに対応した誘客の救世主になるのか?どんどん進化している取り組みに目が離せません。
体験会の開催
2019年から株式会社ふろしきは千曲市内の絶景ポイントや温泉地を活用したワーケーション体験会を実施しています。
4回の体験会に延べ100名が参加。温泉と自然と調和した居心地の良さ、地元の人達との交流を体験しました。「参加者の80%以上から5段階のトップ評価」を得たということです。
プチ体験してみました
千曲市の武水別神社のお隣にある「さらしなの湯 八幡温泉 ホテルうづらや」では、まさにワーケーションを実践しているお客様が多数お越いただいているという情報をキャッチ。
今回、実際どんな感じなのか、プチ体験してきました。
広縁に少し大きめの机
ワーケーション用に広縁に少し大きめの机が置いてあり、速度バリバリのWi-Fi、多分モニター替わりに使う人が多いのかテレビも可動できるようシンプルな配線になっていました。
畳に座って仕事をするのがつらいと、冷蔵庫の上にパソコンを置いて仕事をされているお客様を見て、気の毒に思った女将さんがワークスペースになる机や椅子を設置したとのことです。
延長コードの貸し出しもあるとのことでストレスフリーで仕事ができました。
バケーションはもちろん充実
バケーションは温泉旅館ですから本物です。いいに決まっています。24時間入浴可能な温泉と美味しいお料理に舌鼓を打ちながら楽しい一時を過ごさせていただきました。
私自身は、ワークの片手間にバケーションって感じでした。いつにも増して遅寝早起き健康的な時間が過ごせました。
1月7日、1都3県に緊急事態宣言が発出され関東方面は不要不急の外出ができない状況です。そんな中ですが、何とか生き残りをかけ何かしていなければ…と。今すぐに成果が出なくても、種をまかなきゃ芽が出ないように、仕込みは大切ですから。
救世主となるか
客足が途絶えてしまった観光地にとっては、ワーケーションは希望の光になりうる!ただ遊びに行くことが、はばかられる時代になってしまったので「何か理由を付けて…」それがワーケーションなんですよね。
それが観光庁の令和3年度の予算にも表れていて、、、
新たな取り組みということで「新たな旅のスタイル」促進事業に5億余が計上されています。
この事業は「コロナ禍で顕在した、テレワークを活用しリゾート・温泉地で余暇を楽しみつつ仕事を行うワーケーションなどの普及啓発、旅行商品造成の支援を図る」としています。
やっぱり、この波に乗らない手はありませんよね。ぜひそんな取り組みをしている千曲市に訪れてみてはいかがでしょうか。
温泉に入って、のんびり仕事をすれば、またいいアイデアも浮かぶはずです。
▽今回プチ体験をした施設のご案内
施設名:さらしなの湯 八幡温泉 ホテルうづらや |
住所:〒387-0023 長野県千曲市八幡3067
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TEL:026-272-1008 FAX:026-272-2129 |
チェックイン 15:00~ / チェックアウト ~10:00 |
源泉名: さらしなの湯 八幡温泉 |
泉質: 低張性中性泉 |
効能: 神経痛、リューマチ、冷え性、切り傷、疲労回復など |