本日3月24日、あんずの開花が宣言されました。
「一目十万本」とも言われる信州千曲市のあんずの里。千曲では春の訪れを告げるのが、この「あんずの花の開花宣言」なのです。
先ほどチラ見で行ってきましたが、待ちきれず訪れている方がいっぱいいました。
なんだか、今週末には見ごろを迎えるのかな…
本日3月24日 あんずの花 開花宣言!
2021年は、日本気象協会の予想より2日早い開花、昨年に比べると1日だけ遅い開花となりました。例年の4月5日と比べてもとても早く、2年連続の早咲きにビックリしてしまいます。
ちなみに、一番遅い開花は昭和59年。なんと4月25日に開花し、5月3日まで咲いていたという記録が残っているそうです。1~3月までの異常低温のおかげだそうです。
あんずの花の見ごろはいつ?
さて、開花宣言がされて気がかりなのは、見ごろはいつか?ということ。
通常は開花宣言から1週間ほどで満開を迎え見ごろとなります。では、今年はどうでしょうか。途中で暖かな日が多かったりすると開花が一層進みます。
適度な雨+いいお天気が開花を加速
ここ数年ずっと見ていて分かったことは、適度に雨が降って、お天気のいい日が続くと一気に進むということ。
今年にもそれはみられ、開花宣言の何日か前に雨が降り、その後お天気が続いたおかげで、開花予想より2日早くあんずの花が咲いてしまったわけです。
この後も3月28日(日)が雨の予報になっています。そのあとのお天気が気がかりですね。
咲き初めから約2週間のいのち
花のいのちは短くて、、、なんていいますが、あんずの花は見ごろを迎えてから1週間ほどで散ってしまいます。
雨が降らず、風もなければ割と長く楽しめるのですが、逆のパターンですと、満開で咲き誇ってからの雨&風は最悪、あっ!という間に散ってしまいます。
それだけお天気に左右されやすいのがあんずなのです。
標高差があるからお楽しみは2週間だけではない
千曲市のあんずの里は山里全体があんず畑なのです。
あんずの里観光会館のある平地と、少し山手に上がったあんずの里スケッチパークや上平展望台より下の中間地、そして、その上の大光寺に続く道や窪山展望公園付近の山間地と大きく3つに分けられます。
と言うことは、、、標高差があります。
開花する時期も標高差のおかげでそれぞれ数日、ズレてくれるのです。なので2週間だけでなくもう少し長く楽しめます。
実際に基準木の開花宣言は本日でしたが、早咲きの場所では3月19日には花を咲かせていました。そう考えると前後1週間は何だかんだ楽しめるということです。
第66回あんずまつり開催
今年も3月27日(土)~4月11日(日)まで『第66回あんずまつり』が開催されます。新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、イベントなどは開催されないようですが、花は咲きますので対策を万全に開催するとのことです。
人を寄せたイベントが難しい現在、ちょっぴり寂しいですが、あんずの花は例年どおり咲きますのでぜひ楽しみたいですね。
第66回千曲市_あんずまつり パンフレット
あんずまつり ちょっとだけご紹介
3月27日から始まるあんずまつりを少しだけ紹介します。
イベントは開催されない状況ですが、期間中花さか村やあんず茶屋はもちろんオープンします。
その他、毎年恒例の「駅からハイキング」屋代駅からあんずの里までのフリーウォーキングの実施や屋代駅ウェルカムステーションであんず製品の販売は行われます。
花さか村 上平展望台 横島物産
展望台とお休み処を無料開放。あんずソフトやお土産あります。
あんず茶屋 やなぎまち農園
食堂でお蕎麦やうどんの提供。あんず畑を無料開放。
前の天皇陛下も訪れたあんずの里
あんずの里にまつわるウンチクをひとつ。
実は、前の天皇陛下が初めての私的な旅行した時の訪問先として、あんずの里を選んでくれたのです。いやぁ~なんて光栄なことなんでしょう。
しかし、陛下があんずの里スケッチパークを訪れたときには、花びらは散り、花の最も外側のガクを残すのみとなっていました。
とはいえ、せっかくお越しになるので…ってことで、あんずの枝を冷蔵庫で保存し、開花を調整した満開のあんずをご覧いただいたそうです。
豊姫があんずの苗を持ってきたのがキッカケ
なんでこの地域にあんず畑があるのか?って考える方いるかと思います。
千曲市のあんずの里の始まりは、、、
延宝元年(1673年)7月、四国の伊予宇和島藩・伊達宗利(だてむねとし)の息女・豊姫様が松代藩主・真田幸道(さなだゆきみち)に輿入れの際、「故郷を長く忘れじ」と、あんずの苗木を持参したのが始まりといわれています。
杏仁が咳止め薬として珍重され、松代藩は東条村(現在の長野市松代町東条)で栽培を始め、藩内に広まったというものです。
千曲市にあんずを広めたとされる豊姫様がモチーフになった千曲市公式キャラクターがあん姫です。頭の花びらがあんのイメージです。
花より団子…グルメも楽しんで
さて、春の最大の楽しみはもちろんあんずの花を愛でることですが、併せて楽しみたいのがあんずグルメです。
千曲のあんず栽培の歴史は古く、江戸時代中期頃から始まったといわれています。
千曲市であんずを扱うお店の多くは創業が半世紀をこえる老舗です。定番のドライあんずやあんずジャムの他にも、古くから地域で愛され続ける名店ならではのグルメの数々がお楽しみいただけます。
イチオシ 新発売のあんずパフェ
定番好きの人にも、新しモン好きの人にもオススメしたいのが、今年の大型新人「あんずパフェ」です。
あんずとバニラのミックスソフトクリームにシロップ漬けのあんずがトッピングされた逸品。そして底にはコンフォートも入っていてあんず感満載に仕上がっています。
あんずの里観光会館のお隣、横島物産「あんずの里のあんずショップ」の自信作。新発売のあんずパフェ是非楽しんでみてください。
6月の終わりにあんずの実は収穫期を迎える
甘酸っぱくて美味しいあんず。農家の方のお話を聞くと「これは初恋の味だなぁ」なんてお話しされるから恥ずかしくなってしまいますね。
例年6月下旬から7月中旬までが最盛期、概ね1ヶ月間販売されます。
千曲市は “日本一のあんずの里”と言われ、あんずの生産量は県内トップを誇ります。
生のあんずはデリケートで傷みやすく、収穫時期が短い果物です。そのため首都圏ではなかなか手に入らない地元でしか味わえない貴重な逸品です。
この季節にもう一度訪れ、ぜひ生のあんずを食べてもらいたいものです。
生のあんずが食べられる
あんずには様々な品種があります。
最初にとれるのが、酸味が強く甘みが少ないので、主にジャムなどの加工用として最適な「平和」。
香りが良く、実がしっかりとしている品種の「信山丸(しんざんまる)」。こちらは形が良いので、シロップ漬けむいているそうです。
そして順に「昭和」「信州大実(しんしゅうおおみ)」「ハーコット」などの品種が出回っていきます。
中でも「ハーコット」は甘みが強く、生で食べてもらうあんずの代表格です。なかなか生であんずを食べる機会なんてないと思います。ここ千曲市でしか味わえない生のあんず、時期が来たら是非味わってくださいね。
それまでは、千曲市のあんず製品をお楽しみください。
せっかくなんで戸倉上山田温泉も堪能
千曲市のもう一つの魅力は戸倉上山田温泉。あんずを愛でた帰りにぜひ寄ってもらいたいところです。
日帰り温泉だけでなく、旅館やホテルもありますので、せっかくなら泊まってのんびり過ごしてもらいたいですね。
昭和レトロの温泉街に旅館・ホテルが軒を連ねる
善光寺詣りの精進落としの湯として昔から親しまれ開湯120年を超える戸倉上山田温泉。その泉質の良さから「美肌の湯」として知られています。
戸倉上山田温泉は、さまざまな薬効で知られる長野県屈指のいで湯「美肌の湯」の効果だけではなく、温泉療法医がすすめる名湯百選の温泉でもあります。
刺激が少ない温泉で、肌にやさしい泉質。そのため子どもから高齢者までゆっくりと体を温められます。湯量も豊富。無色透明がほとんどですが天候によって色が変わる場合も。
また、肌の古い角質をとる美肌効果があり、入浴後はつるつるスベスベに。すぐに効果を実感できるため、女性にリピーターが多い温泉として知られる。
▼適応症▼
神経痛・筋肉痛・関節痛・慢性消化器病・冷え性・病後回復期・疲労回復・慢性皮膚病・糖尿病 他
日帰り温泉はこちら 戸倉上山田温泉七福神外湯めぐり